公開: 2020年3月19日
更新: 2020年3月19日
木版印刷とは、職人が手書きで写した文字や絵を、木の板に彫り、その板に墨をつけて、上に乗せた紙の上に転写する、江戸時代の古い印刷方法です。このようにして作られた本は、それまでのように手書きで本を写す、写本に比べて、簡単に、数多くの本を作れるため、本の価格を下げることができました。
木版印刷が、15世紀にドイツで発明された活版印刷と大きく異なる点は、活版印刷では、一つ一つの文字を「活字」と言う別々の部品として、金属の活字を作っておき、それらを組合わせることで、長い文章も印刷できる方法です。これは、西洋の国々のように、文字数が限られていたアルファベットを使う国々では、大変便利な方法でした。活版印刷は、木版印刷に比べて、一度にたくさんの本を印刷できるという有利さがあります。